今回の物語を始める前に、
「そもそも日本の街づくりについて」

岡田雅次 監督

日本は、諸外国と比べると、鉄道会社による街づくりが多いと思われる。さて、北関東には足利、伊勢崎などの歴史ある街が点在していて、これらの街が日本の近代化に果たした役割は大きい。その主要都市を結び、北関東一帯および関東南部にも鉄道網を敷設し、地域圏の経済にも、住民の利便性向上にも寄与したのが東武鉄道株式会社である。その東武鉄道と、北関東のいち町に拠点を構える染めQテクノロジィ(以下、染めQ)の縁が生まれたきっかけとは。

それは、1年数か月前にさかのぼる。初め、染めQのスタッフが東武グループの企業の社長と会うこととなった。その社長はスタッフの話に何らかの関心を持ち、染めQの本社を自ら訪ね、そこで併設の染めQ不思議ワールドで興味深い技術の数々を目にして、「そんなこともできるのか」「あんなこともできるのか」と強い印象を抱いた。

その縁が発展、パビリオンの計画へと・・・・・

そんな風にして始まった、東武グループ企業と染めQ。その縁は、「染めQの技術を紹介するパビリオンを建設する」という話に展開する。なんと、日本の建築界における第一人者も参画し、話はいよいよ勢いづく。「どんなものができるだろう」染めQもその完成を楽しみに、熱心にプロジェクトを進める日々が続いた。そんななか、ウイルスによる問題が世界的な拡大をみせ、日本でも多くのお客様に来ていただき、集まる施設というものが難しくなった。盛り上がった話は、白紙に戻ってしまった。

思いもよらぬ事態により実現に至らなかった共創ではあったが、そこで得た縁から、今度はやはり別の東武グループの会社の幹部のひとりと会うことになった。会談の日、話の流れでふと始まったのは、染めQの「抗菌事業」における苦闘の物語だった。

染めQの「抗菌事業」、最初の苦闘

「抗菌事業」。これは、「ソリューション・ディベロップメント」を掲げる染めQにとって、非常に大事な事業なのだった。大分前の話だが、健康に関する議論の中でカビ菌が大きな問題になった。

染めQはそのカビ菌の問題を解決するための技術研究に取り組んだ。カビ菌は、高齢者の健康を蝕むといわれたり、“諸病の根源”とさえもいわれたりするもの。研究のすえ染めQが開発したのは、カビ菌と敵対するのではなく、むしろその菌に寄り添うようにして最終的には機能できなくするという技術だった。だから一度処理をすると長期間カビの発生を抑えてしまう。しかも、菌の働きは抑えるが、人には安心。これは、とても画期的なことだった。
しかし、ひとつ問題があった。売れないのだ。“長期間効果があって、しかも人に安心” 望ましい製品なのに売れなかった。“売れない”ではなく、販売店が売ろうとしてくれないのだ。「おたくのカビ封じを売ったら次にお客が来るのはいつになるかわからないでしょ*」「商売にならないよ。」製品は良いがそのために売れないというのは、染めQの典型的なケースだった。

染めQの「抗菌事業」、さらなる苦闘

十数年ほど前、ウシやブタ、ニワトリなどの家畜にウイルスが猛威を奮い社会問題になった際も、染めQは菌の研究の延長でウイルスに対しての研究も進めた。自分たちのデータだけでなく大学など専門機関にも依頼して実験を行った。専門家の方々も、最初は信じていなかった。これまでの常識で考えたら、それほど守備範囲が広く、しかも長期間持続することはありえないと・・・・・ しかし、ここでも染めQのお決まりの顛末が待っていた。「これなら世の中の役に立つ」というものを生み出すことにはとても情熱を燃やすけれど、それを世に広めることが不得意なのか、手を打たないのだ。何故なのだろう。

失敗談ばかりで・・・・・

そのようなわけで、抗菌技術というものは世の中の困りごとの解決に大いに役立つし、染めQとしても力を入れ、実際良い製品といえるものを生み出してきたが、ついに今日まであまり売れなかった。効果が持続するという一番の長所*がアダとなって流通業者からは嫌われたのだ。物語は、そう結ばれた。それは、華々しい成功体験ではなく、どちらかといえば幾重にもかさねた失敗や苦心惨憺のストーリーだった。ところが、そこから思いもよらないつながりが生まれた。話を聞いた東武グループ間を介して東武鉄道へと染めQの話が伝わり、めいめい少なからぬ興味を抱いた。それは、染めQのスタッフが多くの方の前で再びその話をするという機会へ発展。
そして、ついに東武鉄道での「ウイルス増殖環境消滅」の採用に至った。

お客様を思い、技術に納得してこそ

鉄道は、公益性の高い事業。世界規模でのウイルスの問題に直面し、「本当に地域のために、お客様のために」という思いから、世にあまたある対策の選択肢のなかから何を選ぶかを検討していた。そんな広く深い視野で探していた東武鉄道に、長いあいだ“モノは良いけど売れなかった”染めQの技術が受け入れてもらえた瞬間だった。“モノは良い”という点については、採用の一つの要因ではあった。しかし、実体験の機会があったことも、「あの染めQの技術ならば」と納得につながったのかもしれなかった。データや数字の話ばかりでなく、たとえば涼感持続の「涼しいの何でか?」という製品がある。居合わせた人たちに試すと「へぇー、これはすごい!」と。また、水があっても油があっても塗れる塗料とか、数々の技術の展示など、実際に見て、触れて、「なるほど」と感じられるテクノロジィは、染めQ社内に多数存在しているのだった。

その姿勢に、学ぶものが

さて、東武鉄道の駅で採用に至った「ウイルス増殖環境消滅」。ただ採用するばかりでなく、何の目的で染めQの製品を使うかを広く知らせることも行った。これだけの大きな企業でありながら、ここに至るまでの迅速で的確な方針の決定や、周知の手法、新しい縁にも大きく快く応えてくれる東武グループの心意気に、「学ぶべきものが多い」と染めQは感じ入るのだった。

まだまだ、守るべき場所がある

第一話。第二話。そして、第三話。ここまで見てきたのは、学校、子供たち、先生方、地域、スポーツ、交通機関・・・・・「自分たちが大切に思っているものを、守らねば」と立ち上がった人々と、染めQのあいだに生まれた物語。そこにあるのは、ビジネス、取引、売り買いなどを超えた「なんとかしなければ!」という想いだ。想いから想いへ伝わり、連鎖し、広がりを見せた。これは染めQにとって、感謝に絶えないことだ。

しかし、世界には未だウイルスの脅威がある。解決すべき問題は、続いている。私たちには、まだまだ守りたい大切な人が、大切な場所がある。困難な状況のなかにあっても、ひとすじの光を見出せるように。今日も染めQは、自分たちの技術が誰かの助けとして役立つことを願っている。 *使用環境により効果が異なります。

物語のあとがき

株式会社 染めQテクノロジィ 社長・菱木のコメント

「ウイルス増殖環境消滅」を使い始めた学校の先生方から「本当に助かった」とよく礼を言われる。そして、何かの風聞からか、次々と小・中学校から問合せをいただく。国士舘大学陸上部、柔道部などの縁からアスリートを守る活動にもつながっている。
また、乗客を守らねばと鉄道会社も対策を講じている。そうしたなか、東武鉄道は染めQの採用を速やかに とも言えるスピードで決定してくれた。大企業なら決定まで時間がかかるであろうし、公共性の高さから慎重な討議を重ねつつも、全ての判断がスピーディかつ明確だった。公共性、社会性が高いからこそ迅速な対応をされたのだ、と思い至った。
使命感の強い企業との取り組みに 志を共有する緊張を覚えている。

守らねば物語

  • 第一話
  • 第二話

製品ラインナップ

  • ウイルス増殖環境消滅

    ウイルス増殖環境消滅

    ※業務用サイズもございます

  • ウイルス増殖環境消滅 スクール

    ウイルス増殖環境消滅 スクール

  • マスクはガードしなければ!EX

    マスクはガード
    しなければ!EX

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